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MRの1日


製薬会社により、開業医担当者と病院担当者を分けたり、規模にかかわらずエリアで分けたり、薬剤によって地域や担当規模を分けたりと、製薬会社によって担当先の分け方は変わってきます。
ここでは、一般的に多い、開業医担当者と病院担当者に分けて、一般的なMRの1日についてご紹介します。

■開業医担当者のMRの1日
開業医を担当するMRの一日は、毎朝各卸に訪問してMSとの情報交換から始まります。
どこどこの医院に昨日薬が採用された、注文が入った、ライバルメーカーが訪問していたなど様々な情報収集ができます。

卸には各製薬会社の担当MSがいるので、新薬が出た場合、効能追加があった場合、キャンペーンがある場合や、営業数字が足りない場合は、その担当MSと相談し、卸の朝礼時に時間をもらって説明会をすることもしばしばあります。

また、開業医ではお昼の時間に説明会をさせてくれるところも多くあります。医者と従業員のお弁当は会社負担してくれますので、ここでも担当MSとタイアップして説明会をどんどんと入れ、医師に話を聞いてもらえる時間を確保してもらうことも多いです。

また、もらえる時間は30分程度が多いのですが、従業員にも分かるように説明して欲しいとリクエストされることが多いので、要点をまとめた上で分かりやすく伝えるプレゼンテーションスキルが必要となります。

卸の訪問が終了すると、開業医の面会時間となる午前中の診療が終わるまで比較的時間があります。この間に実績を確認したり、営業日報書いたりと事務的な仕事を行います。

お昼の訪問を終えると、14:00前後となり少し遅めの昼食になります。

同じ担当先のメーカーやMSと食事することも多いですが、コンビで済ますことも多いです。

昼食後は、午後の診察が始まる前に面会できる開業医があれば訪問しますが、なければまた午後の診察が終わるまで比較的自由な時間が持てます。
これをルノアール症候群といってMRが喫茶店でゆっくりお茶をしている優雅な時間帯です。

患者がいない開業医は何時に行っても面談できることが多いですが、あまり仕事にならない事が多く、たいてい午後の診療が終わる17:00くらいから訪問を再開します。

19:00くらいまで開業医を訪問した後、朝と同様卸に行ってまたMSと情報交換をします。
朝の朝礼時間で時間を貰えない場合、この時間に説明会をするケースも多々あります。

事務処理が残っていなければ、その後直帰することも多いですが、残っていれば事務所へ戻り報告書や日報などの事務処理等を行います。


■病院担当者のMRの1日

大学病院等は別として、一般病院でMRが医者に合える時間は大抵決まっています。医者が診療をしていない、午前の診療後の12:30〜14:00と午後の診療前14:00前後及び診療後17:00〜19:30がゴールデンタイムになります。

ターゲットとなる薬の処方量が多く人気の医者には、MRが群がりますので1MRあたりの面談時間は数十秒から数分程度になります。
そのため、話す内容を事前に決めて手短に分かりやすく説明できるスキルが必要になります。

最近ではeメールでのやり取りも一般的になってきていますので、医師に失礼のないよう、ビジネス文書のスキルも必要になります。

面会できる時間外は医者とコンタクトできませんので、会社で内勤しているか、前述したようにルノアール症候群の時間を過ごしていることが多いです。

一昔前と比べて最近では面会時間が厳しくなったこと、eメールでコンタクトができることもあり、さらに自由時間が増えていますが、ここでの過ごし方が重要になってきます。

開業医と同様に、病院でもお昼や診療後の夜に説明会の時間を取ってくれることが多くあります。説明会の窓口となる医師や薬局長、院長など病院によって窓口が様々ですので、きちんと把握しておくことが重要です。

説明会で開業医の場合と異なる点としては、開業医では従業員の勉強も兼ねていることから、あまり難しい説明や質問はありませんが、病院の場合、その専門医がいろいろと説明してきますので、それに対してきちんと答えられるかどうかというのがポイントなります。

特別難しい質問ではない限り、『後日回答します』というのでは失格です。


2012年の半ば以降、接待は一切禁止となります。

そのため、開業医や病院では、いずれも説明会が重要な位置付になってきます。

その際のコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力は非常に重要となりますので日頃からの訓練が大切です。